バラエティー豊富なファイトスタイル

インファイターは、相手に接近して戦うスタイルを持つボクサーのことを指します。このスタイルの特徴は、近距離で強力なパンチを連続して打ち込み、相手にプレッシャーをかけ続けることで試合の主導権を握ろうとする点です。

インファイターは、その名の通りイン(内側)に入り込むことで相手を追い詰めます。特に、ボディブローやショートパンチを得意とし、相手が防御や反撃する暇を与えずに攻撃を仕掛けるため、瞬発力とタフネスが求められるスタイルです。

このスタイルを得意とするボクサーは、反射神経が良く、スタミナに優れていることが多いです。例えば、名選手マイク・タイソンはインファイターの代表例で、相手に圧倒的なスピードとパワーで迫り、早い段階でのKO勝ちを狙う戦法を得意としていました。

インファイターは観客にとってもエキサイティングなファイトを見せてくれるため、非常に人気の高いスタイルです。

アウトボクサーは、インファイターとは逆に、相手と距離を保ちながら戦うスタイルです。アウトボクサーはスピードとフットワークに優れ、相手の攻撃を避けつつタイミングを見計らってパンチを放つのが特徴です。

このスタイルでは、一撃でのKOを狙うよりも、ポイントを重ねて判定で勝利することが多いため、正確なジャブやストレートが重要な武器となります。

アウトボクサーは、相手のリーチや攻撃範囲を上手に計算し、相手が攻めようとする瞬間に回避することで、相手の攻撃を無効化する戦い方を得意とします。

伝説的なボクサーであるモハメド・アリは、アウトボクサーの典型的な例であり、優れたフットワークとクイックなジャブで相手を翻弄しました。アウトボクサーは、クレバーな戦術で試合をコントロールするため、技術の高い選手が多く、観戦者も試合の展開を楽しむことができます。

サウスポーは、左利きの構えを持つボクサーのスタイルを指し、多くの右利きのボクサーにとって、戦いにくい相手とされています。

サウスポーは、スタンスの違いによって、通常の右利きボクサーとは逆の角度からパンチを繰り出すため、相手の防御を突破しやすくなるのが特徴です。

サウスポーのボクサーは、右ジャブや左ストレートといった攻撃を中心に試合を展開することが多く、特に左ストレートは強力なフィニッシュブローとして機能することがあります。

サウスポーとの対戦では、相手は通常と逆方向から攻撃が来るため、リズムが崩されやすく、戸惑うケースが多いのです。

サウスポーを代表するボクサーには、マニー・パッキャオが挙げられ、彼の強烈な左ストレートは多くの相手にとって大きな脅威となりました。このスタイルは特異性があり、相手の攻略が難しいため、サウスポーは特別な存在感を放っています。